IVYおじさん日記

50代前半でメーカーを退職したIVY大好きオジサンの、次のキャリアに向けた活動なんかを中心にした日々の気づいたことを書いていきます。

任意継続被保険者

サラリーマンのありがたさ

会社を退職してまずなくなるものといえば、社会保険である。会社勤めのときは、ボクのような人事部門のメンバーでもない限り、会社が社会保険料の半分以上を支払ってくれているなどと認識している人は少数派であろう。

社会保険とは、一般的に健康保険、介護保険、厚生年金、労働保険(雇用、労災)を総称していう。健保や年金、雇用といった保険はなじみがあると思うが、それでも毎月給料日になると、なんでこんなに引かれるのかといった悪のイメージである。

実はこの社会保険、最低でも会社が半分、労災などは全額を会社が保険料を裏で支払っているのある。つまり毎月の健康保険料が2万5千円だった場合、同じ額を会社が合わせて健保に払っているのだ。

なので、会社を辞めると最低限、健保、介護、年金の各保険料は全額われわれ自身が支払わなければならないのである。サラリーマンとはなんと恵まれているのだと痛感させられる瞬間である。

  

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健康保険の任意継続

会社を辞めた後、別の会社に入り直さない場合、健保の選択肢は2つ。ひとつは国民健康保険に入るか、もしくは退職前の健保に引き続き「任意継続被保険者」という資格で残るかである。

健保の任意継続は、国保にくらべて保険料が割高ではあるものの、基本的に退職前健保の給付内容や保険事業などを同じレベルで受けられる。

ただし、前述のとおり在職時には会社が支払ってくれていた会社負担分の保険料もあわせて支払うことになる。単純にいってしまうと倍になるイメージだ。

ただ、ここにはちょっとしたカラクリがあって、在職時と任意継続時の保険料の決め方が違っている。

ザックリいうと、在職時の健康保険料は月の給料にリンクしている。基本は毎年4~6月の給料の平均支給額を料率表に当てはめ、その後1年間の保険料を決めていく。健保は、保険料テーブルの上限が139万円まで定められているので、高い給料をもらっている人はそれに比例して保険料も高くなる。

一方、任意継続の場合、支払われる給料がないわけなので、健保組合全員の平均が適用される。つまり会社負担分を払うものの、給料が高い人に関しては、保険料が下がるので、イッキに倍とまではいかないようにできている。ボクの場合、9ランク下がっていた。(それでも負担額は在職時より増えたけど)

 

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1月5日着

昨日家で仕事をしていると、健保から特定記録郵便が速達で届いた。松の内があけないこんな早いタイミングでなにかと思って封を開けると、なんと任意継続の保険料の納付書であった。このタイミングでの到着というのには、正直恐れ入った。おそらく保険料振り込みの期限が1月18日だからであろう。

任意継続最大のポイントとして挙げられることは、加入はあくまでわれわれ元健保組合員の任意なので、健保としてはルール違反をするような輩は加入させなくても許される。たとえば期限までに保険料を納めないような場合、一発退場である。

また、新しい保険証も最初の月の保険料の振り込みを確認しないと発行してもらえないのである。資格は退職日の翌日にさかのぼって適用はされるものの、コロナの緊急事態宣言といった物騒な話題がニュースをにぎわせ、基礎疾患持ちのボクの場合、保険証がないと落ち着いてブログも書いていられない。

さっそく郵便が到着してから1時間も経たないうちにネットで振り込みを完了させ、かつ健保の事務長あてにメールで振込完了の連絡と保険証発行よろしく!と送った。納付書のスピード感で保険証が届くことを期待したい。