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目的の設定
これからはじめる人事コンサルの会社は、顧客ターゲットを外資系、それもグローバル展開している、ある程度の企業の日本法人で、機能などをしぼっている関係で日本での企業規模自体は大きくないところに置いている。
これは、人事部長をフリーランスで請負うことをメインに考えているので、人事機能の重要性は認識しつつも、規模的に人事責任者(部長クラス)を雇うほどではない会社にニーズがあるのでは?と考えているからである。
そういう戦略なので、クライアントは基本的に口コミや紹介で接点が持てればいいと考えている。なので当初ホームページはなくてもいいかと考えていた。しかしこのご時世、企業のHPというものは、ないと社会から信用してもらえないくらいあたり前のものになっており、銀行口座をつくるにも必要だと書いている参考書もあるくらいだ。
せっかくHPをつくるのであれば、といういことで今回プロにお願いすることにした。そしてHPの目的を明確にして、効果的なツールにしようと検討をスタートした。
前述のマーケ戦略をベースに、HPの目的を「取引先や新規顧客に対する、社会的信用の醸成」と置いた。いくら口コミで紹介されても、HPもないような会社では信用されないという可能性は高い。
また、顧客企業に対する継続的な情報発信ツールとしても活用していきたいと考えた。メルマガではいそがしい顧客に対しては、埋もれてしまったり、後回しにして忘れられたりして効果が薄い。そこでブログやSNSなどと組み合わせて情報発信ツールとして使い、顧客企業への有益な情報提供もできればと考えた。
SNSの活用
HPの具体的な構成の打合せに入ってみると、やはり目的に対する構築コストとの関係で機能をしぼったり、外部システムとの連携でやった方がいいなどという結論になるものも出てくる。
当初構想ではHP内にブログ機能を持ちたかったが、コストの関係でブログは外部の商用ブログを活用することとし、そこにSNSを挟み込むことによって、口コミのデジタル化をしていくことにした。
SNSも媒体によってユーザー層や特徴が分かれていて、それを理解して使っていくことが重要だ。わが国でメジャーなSNSはご存じのようにTwitter、Instagram、Facebook、そしてLINEの4つである。簡単にこれらの特徴を比較してみた。
20代が圧倒的に多い。リツイート機能で拡散性が高く、不特定多数への情報発信に向く。裏返しで炎上可能性も高い。B To C 向き
20~40代女性が多い。写真、動画メインなので視覚的イメージに強い。流行やファッションといった B To C に強い
40代がメイン、ビジネスパーソンの利用も多く、 B To C でも活用しやすい媒体。実名登録で多くのユーザーが共有範囲を友人としており、比較的炎上しにくいとされている
■LINE
ユーザー数がダントツで、全世代に広がっている。メールアプリなので一対一のコミュニケーションに向く。
こうして整理してみると、人事コンサルを必要としていたり、コンサル契約に決定権を持っているユーザーにいちばんアクセスしやすいのは、ボクの場合Facebookだということがわかる。
ビジネスアカウント
Facebookのビジネスアカウントの立上げは実に簡単だ。必要なのは、個人のユーザーアカウントのみ。それに紐づく形でFacebookページというものをつくることができる。
これは個人のアカウントに紐づいてはいるものの、実際のページ自体は個人アカウントのページと完全に独立していて、別に運用することができる。
Facebookページを立ち上げること自体は無料だ。手続きもページ立上げに必要な項目20弱を入力するだけなので、材料さえそろっていれば30分もかからず立ちあげることができる。
また、ページの公開もコントロールすることができ、例えば今回のように事前に準備をしておき、開業のタイミングでオープンすることもできる。
このページは公開範囲がフルアクセスで、Facebookにログインしていなくてもアクセスできる。つまり検索エンジンからもアクセスが可能だ。また、投稿のいいねとは別に、ページ自体に「いいね」ボタンがあり、これを押してもらうことで、押したユーザーの友だちのタイムラインにも表示されることがあるのである。
このページとブログをリンクしておき、ブログの更新時にリンクがアップされるようにしておけば、フォロアーのいいねによってブログが自動的に口コミされるという仕組みである。また、FacebookページからHPにも当然リンクが貼られているので、興味のある人はHPも見てくれる。
この仕組みを有効に機能させるには、やはりブログで発信する情報の有用性と鮮度、タイミング、そして更新頻度とターゲット層にどの程度フィットしているかというところになるであろう。
これからはつねにネタの仕込みをしていく必要が出てきそうである。