IVYおじさん日記

50代前半でメーカーを退職したIVY大好きオジサンの、次のキャリアに向けた活動なんかを中心にした日々の気づいたことを書いていきます。

引き合い

寒中見舞い

おとといの夜、カミさんから、大学のときの同級生から電話が欲しいって、カミさんの友人からメールが入っているといわれた。うちのカミさんと、カミさんの友人と、ボクの大学の同級生は、高校が一緒である。

 

大学卒業以降、一度も会っておらず、年賀状のやり取りだけが続いていた。数年前から Facebook ではつながっていたのだが、昨年、アカウントが乗っ取りにあったようで、その後直接の連絡手段がなかったのだ。

 

なので、カミさんの友人経由で連絡を取りたいといってきたのであろう。さっそく朝一番連絡をしてみた。久々に聞く声はまったく変わらず、自分の年齢すら忘れるくらいであった。

 

話を聴くと、最近転職した会社で人事部門をつくったのだが、専門性の高いメンバーがおらず、コンサルタントを探していたとのこと。当てもないので、その友人と人事部門の責任者で探しているのだという。

 

彼は昨年、親類に不幸があったようで、喪中のはがきをもらっており、年賀状は遠慮していた。一方でボクはできるだけ起業したことを多くの友人知人に知らせようと、年賀状にひとこと書いたのだが、年賀状を遠慮した方には、松の内が空けて早々、寒中見舞いのはがきを送って近況を送っていた。

 

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ボクの寒中見舞いを見て友人は、さっそく連絡を取ってきてくれたのであった。ちなみに彼が住んでいるのは富山市。勤め先も同じである。彼がいうには、イマドキもう Web なので、場所は関係ないと距離はまったく意に介さないようすであった。

 

人とのつながり

確かに地方には専門性に特化したコンサルタントはすくない。コロナ前であれば、東京に集中する大手のコンサルに頼んではみるものの、距離の壁と手間がかかるので、敬遠されがちである。

 

また、世の中にはさまざまなコンサルティング会社があり、中には成果物と称する資料を納品しただけで、クライアントが必要としている結果に結びつかない(結び付けられない)経験をした会社も多く、コンサルティング会社への依頼に二の足を踏むことも多いのだろう。

 

そのような状況で、大学卒業以来まったくあっていない人物が、それもまだ会社登記すらしていない状況の中で、仕事の打診をしてくれるとはどういうことであろう。やはりそこは、人と人のつながりなのだろう。

 

近年リファーラル採用と呼ばれる、社員から知人友人を紹介してもらう採用方法が注目されている。大手の人材会社などの調査分析でも、通常ルートの採用にくらべ、定着率であったり、入社後の活躍度合いが高い傾向がみられるそうだ。

 

就職と採用は、やはり双方の相性というものが非常に重要な要素である。組織には、それぞれに風土や文化といった言語化が難しいものが、存在している。それが肌に合うかどうかはとても大切である。なにせ働いている間はつねにその文化にくるまれて活動するのである。

 

その点、リファーラルはそのフィット感を以前の付き合いからある程度分かったうえで、紹介なり、声がけをするので、その点で優れているのであろう。やはりここにも人とのつながりの大切さが見えてきた。

 

ニーズは結構ある

友人から「会社をつくってフリーランスで人事をみてくれないか?」といわれたとき、正直そんなにニーズがあるものかと半信半疑であった。

 

彼いわく、外資の日本法人は、社員数など規模が大きくないので、人事部長を採用するのは、仕事量の面やコストの面からなかなか踏み切れない。一方で人事にまつわる課題はどこの会社でもたくさんある、ということであった。

 

まだ外資の日本法人とは話をしていないが、日系企業でも事情は同じなのであろう。規模的に社員を採用する余裕がない会社もあれば、地方で人事の専門性をもった人材を確保するのにご苦労されている会社もある。

 

ボクは以前の会社で栃木や宮城という勤務地で人事経験者を採用しようとして、まったくうまくいかなかった経験を思い出した。そもそも人事経験者でパフォーマンスの高い人材は市場に出てこない。まして、Uターンでもなければ、地方に転職するなどはまずない。

 

そう考えると、就業人口で70%、会社数で99%を占める中小企業には、人事などの専門性を必要とする仕事がたくさんあって、しかしそれを担う人材が少ないということは容易に想像がつく。

 

ボクの目指すところには、結構ニーズがたくさんあるかもしれない。