IVYおじさん日記

50代前半でメーカーを退職したIVY大好きオジサンの、次のキャリアに向けた活動なんかを中心にした日々の気づいたことを書いていきます。

企業文化

新しい会社に通いはじめて半月が経った。浪人生活のときからくらべると、やはり時間の経つのはあっという間である。経験したことのない組織に入ってまもない時期の、新鮮な感覚が薄れないうちに、新しい会社で感じた組織文化について書きとめてみた。

 

日付印

自分のデスクに案内され、渡されたのが日付入りのゴム印。円が三段に区切られていて、真ん中の段に日付が入り、上段に会社略称と組織名、下段に名前が入っている。毎日出社すると、日付の数字を入れ替えることからはじめる。工場への入構証への押印などは、サイン禁止でこのゴム印でないと認められない。また、社内の決裁書類の多くはこのゴム印の捺印が正式なものらしい。

 

電子決済のシステムが稼働しているにも関わらず、証票にゴム印を押して別ルートで回したり、回数券の受領でも使ったりと、新旧が共存している。このゴム印こそ文化のようである。

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事務用品

5Sがかなり徹底されていて、事務用品はデスクの島ごとに数名で1セットを共用して使用する。置き場もデスクの島の中心に、ウレタンに事務用品の型が彫られていて、置き場管理がされている。手書きが好きなボクがよく使う30㎝の定義も職場で共有のものが2本ストックされていて、使うたびに事務用品が入っているトレーに取りに行くのである。この5Sはかなりの徹底ぶりであり、製造業のお手本のような職場である。

 

社内便

会社内の書類の受け渡しには、社内を行きかう郵便ネットワークが構築されている。書類を入れる封筒には、何度も使いまわしができるよう、発信者と受信者の所属、氏名が何度も書けるよう、数段にわたって宛名を書き込めるマスが書いてあるA4の用紙が貼りつけてある。封筒は前職では、社外からきた郵便の封筒を使用していたが、今度の会社は使いまわしができるよう、丸いタックに紐が付いた封筒が使われている。

 

TV会議

TV会議のシステムはあるのだが、台数が少なく予約が取れないため、離れた拠点との会議は、もっぱらMicrosoftのLyncというビデオ会議を使っている。相手の顔が見えないだけで、資料の共有などほかの機能はTV会議システムと変わらない。TV会議システムを使っても全員の顔が映らないのであれば、このビデオ会議でもまったく同じなようなものだ。

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守衛所

工場の正門前には守衛所があり、入退場をきびしくチェックしている。あたりまえの話なのだが、前職では正門以外の場所から敷地内に入ろうと思えばいくらでも立ち入れたので、ここは大きな違いだ。正門に入場する際は、守衛所前で一時停止して、車内から社員証を提示する。また午前7時前は正門が閉まっているので、正門わきのリーダーに社員証をかざして正門を開けて入場する。

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業種は違うものの、同じ部品メーカーということで、びっくりするほど雰囲気が似ていて、同じような課題も抱えている。中途入社の人間にもやさしく接してくれて、周囲のメンバーもみな親切だ。

 

一方で会社の文化というものは、長い年月をかけ、いろいろな紆余曲折を経て作られてきたものであり、一つひとつの仕組みややり方といったものなどは、興味深いものがたくさんある。

 

せっかくこのように新鮮な体験ができるのであるから、前向きに興味をもってこれからも接していきたいと思う。また、いままでの経験と単純に比較して、否定することのないように気を付けていきたい。