IVYおじさん日記

50代前半でメーカーを退職したIVY大好きオジサンの、次のキャリアに向けた活動なんかを中心にした日々の気づいたことを書いていきます。

職業欄

週末、旅行代理店に行ってツアーに申し込んできた。旅行の中身はすっかりカミさんにお任せなので、予約の状況次第でスケジュールを調整するだけのために、一緒についていった。

 

希望の国や出発日、ホテルなどひととおりの項目を伝え、窓口の担当者が端末をたたいて調べてくれている。希望の出発日やホテルのグレードなどの空き状況などを、見てもらいながら調整のやり取りをすること1時間近くかかって、ようやくツアー全体が確定した。

 

「それでは、この内容でよろしいですか?」と確認され、OKの返事を出したところで、企画旅行参加申込書という書面が出てきて、記入をお願いします、とのこと。

 

カミさんは、「こういうの書くの苦手だから書いて!」とボクに回してくるので、仕方なく書き始めた。氏名、生年月日、現住所や電話番号など、今後の連絡に必要な項目やパスポートなどの情報を書き入れた。

 

旅行中の連絡先欄がある。万が一のときの連絡先であろう、父親の連絡先を書いておく。そして「勤務先または学校名」、「職業」欄が登場した。

 

ここでボクは、申込書の記入を引き受けたことを後悔した。ボクには長く感じられた一瞬の躊躇のあと、勤務先欄を空欄にし、職業はその他のチェックボックスにレ点を打ち、カッコ内に「無職」と書いたのであった。

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となりにいて旅行のパンフレットを見ていたカミさんが、ボクのようすがおかしいのに気づいたようで、クスクスと笑っている。ボクは小声でうるさいとたしなめた。

 

GWにキャンプに行ったとき、国民休暇村の申込書にも職業欄があって、そのときも一瞬ひるんだのだが、この種の申込書になぜ職業欄があるのかホント不思議である。

 

この旅行の申込書には、勤務先の電話番号欄があり、その下に「連絡時個人名希望」のチェックボックスがあったが、そもそも個人の携帯電話の番号も書かせていて、イマどきほぼ間違いなくそちらに電話してくると思うのだが。

 

旅行の申し込みの場合、百歩譲って申し込み後、何らかの確認事項などがあるかもしれないが、キャンプ場の受付で書く申込書になぜ、職業欄が必要なのかまったく理解に苦しむのはボクだけだろうか。

 

こんな視点であらためて世の中の申込書の類をながめられることは、ボクにとってはとても新鮮な経験である。無職の経験をしなければ、何も気にせず会社名を書いたり、会社員欄にレ点を打っていただろう。

 

結局、ボクの書いた企画旅行参加申込書は、手付金を支払ってもそのままカウンターに放置され、すべてが終わったところで、ボクが担当者にコレといって渡してはじめて受け取ってもらえた。旅行申し込にみにおける必要性もその程度なのである。