再就職支援プログラム6回目
支援会社のカウンセリングも今日で6回目。先日ネットで受検した職業適性検査の結果を受け取り、説明を受ける。結果は17ページの冊子になっており、イメージよりずいぶんと詳細でていねいな印象である。
この適性検査は、キャリアデザインを行う際に、自分自身の仕事に対する価値観やスキル、能力、知識、経験、そして仕事にのぞむスタイル、心よい働き方などを分析し、その結果からどのような職業に向いているのかを数値的に判定してくれるものである。検査はネットから500問以上の設問に対し、5段階の選択肢を選んで回答した。
検査結果は全部で大きく4種類から構成されている。複雑さに対する嗜好度、環境適応指標、職業志向そしてビジネススキルとなっている。各指標ごとに内容を見ていくことにする。
複雑さに対する嗜好度
これは仕事上の複雑性を4つの領域に分け、どの領域に関心があるかで、仕事上で何にモチベートされ、何に関心がないのかの傾向を見る検査である。ものごと単純すぎると飽き、難易度が高いと知的好奇心が高まるというヤツである。
人への関心、人への影響、課題解決そして問題分析という4つの領域は、人に関することが好きか、物や理論が好きかという対人軸と、行動することが好きか、考えることが好きかというアクション軸から構成されている。
結果は、どの項目も総じて高いが、特に高いのは課題解決であり、異なるタスクを同時に、かつ効率的に進める力が秀でていて、複数のプロジェクトを管理・統制するような仕事で、パフォーマンスを発揮する可能性があるとのことだった。問題分析がTOPにくるかと思っていたので意外であった。
環境適応指標
これは、どのような外部環境を好み、どのように適応するかを測定するもの。総合指数と要素別指数から構成されている。総合指数は、確かさ、不確かさどちらの環境を好むかを表す。要素別では、慎重性と楽観性、秩序と変化、一様性と多様性、既知と未知という4つの軸で志向を測定する。
結果は、楽観性が高く変化を望み、一様性に固執し、わかっていることを恐れ、わからないままにしておきたい欲求が強いという、日本人の標準より不確かさに対する欲求が強いそうだ。うなずける結果である。
職業志向
職業適合性を能力的要素と人格的要素に大きく分類し、人格的要素に着目した分析。ある仕事に満足感をもって就いている人が、どのような興味や価値観、性格、態度などの傾向をもっているかという調査をもとに、職業に対する志向を7つのカテゴリーに分け、数値化し、その組み合わせから103種類の職種との適合度を判定するものである。
まず、7種類の志向度。技術・システム志向、文化・学術志向の順で高く、一方社交・ホスピタリティ志向、対人・接客志向がかなり低かった。なんとなくイメージどおりである。
この結果を職種にあてはめると、上位20はご覧のとおり。なんと大学教授が最も職業適合性が高いと出たのである。この結果にはカウンセラーの方もはじめて見たといっていたので、かなり変わった志向をもっているようだ。
ちなみに人事・労務は適合度45ということで、どちらかというと向いていない職種であった。世の中にこんなオジサンのような人事屋さんは珍しいということが、適性検査でも証明されたということである。ちなみに103種類すべての職種について適合度を数値で表してくれるので、これは非常に興味深い。
ビジネススキル
最後はビジネススキルである。これは、ビジネスに普遍的に求められる能力を3カテゴリー、15要素にまとめ、それを自己分析した結果を表している。いいかえれば自信がある、ないの分析であり、なぜそうなのかの根拠を考えてみるきっかけとすることで、自分自身を見つめ直すツールとなるようだ。
結果は、社会人全体の中での得点と自分自身の回答結果内で相対化された得点の2種類で表される。遂行や判断といった項目に自信を持っている一方、交渉やセルフコントロールに自信が持てていない。ズバリ当たっている。
さらに15要素を構成する要素ごとに、5段階で表したデータもあり、具体的になにが影響しているのかを細かく見ていくことができる。
今回キャリアチェンジは考えていないのであるが、この検査結果は興味深いものがたくさんあった。今後の働き方を考えていくうえで大いに参考にしたいと思う。