IVYおじさん日記

50代前半でメーカーを退職したIVY大好きオジサンの、次のキャリアに向けた活動なんかを中心にした日々の気づいたことを書いていきます。

就職支援セミナー

今日は朝から職安主催の就職支援セミナーへ参加してきた。失業給付をもらうには、建て前として、就職する意思はあるのだが、職に就けないという状態でなければならず、4週間ごとにくる失業認定日の間に、2回以上「職安の認める」求職活動を行わなければならない。このセミナーは、その活動1回にカウントされるといういことで、人気のセミナーである。

 

朝9時半からということなので、後方のいい席を確保しようと40分前に到着したが、会場に指定されている職安の入ったビルの貸会議室は、鍵がかかっていて真っ暗。早くきすぎたことを後悔したが、周囲にはベンチなどもなく、入り口の前で待つことに。

 

9時を過ぎて受講者と思われるような方々が数名きはじめ、同じように並んで待つ。9時5分過ぎ、ようやく担当者が到着したが、これから会場準備をするので、しばらくそのまま待つようにとのこと。開始20分前の9時10分にようやく受付してもらい、着席することができた。

 

定刻になると、30代くらいの男性により説明がスタートした。職安主催ではあるものの、外部の研修業者に委託しているとのことで、担当している会社は主に職業訓練をメインで委託されている業者らしい。

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このセミナーは、基本コースと演習コースの2種類があり、ボクが受けたのは基本コース。内容は、就活のプロセスとその内容、自己理解と職業理解について、履歴書作成のポイントとならびに応募書類の解説というもの。

 

1回5分間の自己ワークをのぞいては、基本的に1wayの講義形式である。自己理解と職業理解の重要性については、ずいぶんと時間を使って説明してはいたが、そこから履歴書作成のポイントに入ってしまうのは、ずいぶんと唐突感があった。

 

また履歴書は基本手書きで、とか履歴書を入れる封筒は白で、茶色はNG、といったような説明もまことしやかに行われていた。ボクはこのような話をはじめて聞いたのだが、どうりで書類を持ってくるみなさんが、そのようにして持ってくるはずである。

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参加者の顔ぶれを見ると、職安に失業給付を受けにきているというだけが共通項だということもあり、実に幅広い年代で経歴や価値観も人それぞれといった感じである。こういうメンバーを対象にすると、どうしても前述のような一般論を総花的に話す内容になってしまうのはやむを得ないことかもしれない。

 

また、基本的に採用する相手の立場を考えて、まではいいのだが、いかにすれば自分をよく見せて採用してもらえるか、といったスタンスや、採用の場面で受かる、受からないといったトーンで話をされていたのもボクとしては、少々違和感を感じた。

 

これも種々雑多な人々を相手に、一般論を語らなければならないという苦しさや、全員にわかりやすく説明して、誤解を生まないようにしなければならないという立場は理解するものの、もう少し伝え方を工夫するとか、セミナー参加者の属性ごとに内容を変えるなど、まだまだ検討の余地はありそうだ。

 

それにしてもセミナー講師は大変つらそうであった。話をしっかりと聞いている参加者は1割にも満たない感じで、大部分は下を向いているばかりでリアクションもない。あの雰囲気でボクが2時間話せといわれたら、と考えるだけで冷や汗が出る思いであった。